Design Scheme

ペパボデザインスキームとは

ペパボのデザイナーがデザインする対象と、それらの構造を「ペパボデザインスキーム」図として定義しています。この図を活用し、誰の、どんな価値のために、何に対して、どんなデザインを行うのかを考え、実行しています。

ペパボがデザインする対象として抽象的なものから具体的なものの順に5つ、ブランド、エクスペリエンス、サービス、コミュニケーション、プロダクトがあります。ブランドとエクスペリエンスは直接デザインすることはできませんが、「どのようにあるべきか」を描くことができるので、それを「デザインする」と呼んでいます。具体的にデザインできるプロダクトとコミュニケーション領域が中央に2つ並んでおり、プロダクトにおいてはツールをつくること、コミュニケーションにおいてはコンテンツをつくること、それら2つの対象をまたぐのがサービスの領域になります。ツールとコンテンツは人に対して作られており、人に作用することで生まれる知覚や認知、その結果つながる意識や行動の変化がエクスペリエンスとブランドへつながることを表している図がペパボデザインスキームです。

具体的にデザインする対象は何か

プロダクトにおいてはツールをデザインし、コミュニケーションにおいてはコンテンツをデザインします。プロダクトやコミュニケーションがサービスをつくり、それに触れて得られる体験(エクスペリエンス)を通じて、触れた人の中にブランドという抽象的なものをつくっていきます。

デザインは何を通して誰に届くのか

プロダクトとしてツールがデザインされ、ユーザーインターフェース(UI)を通じて「機能」を提供します。提供する相手は「ユーザー(User)」であり、ツールを"使う(use)"人に届きます。コミュニケーションとしてコンテンツがデザインされ、タッチポイントを通じて「メッセージ」を提供します。提供する相手は「見る人(Watcher)読む人(Reader)聴く人(Listener)」であり、"コンテンツに応じたアクション(watch,read,listen)をとる人"に届きます。

デザインが人に届くと何が起こるのか

デザインが届くとは、人が「機能」を使ったらこういうことが起きた、人が「読んだら・見たら」こういう気分になった、というように、機能やメッセージが人に届けられるとなにかしらの「知覚・認知」が作用します。デザインが届いた結果、人は「使い続けよう・今後は使いたくない」であったり「欲しくなった・必要ないと気づいた」であったり、「意識や行動変化」が引き起こされます。ペパボでは、デザインが届く前と届いた後の「意識や行動変化」の差分を「価値(バリュー)」と呼んでいます。ペパボのデザイナーは、良い価値を生むためにデザインをしています。